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海外送金アプリ事業の立ち上げ伴走 — 事業性・技術・リスクを評価する
本事例は、事例#8と同一グループにおける別事業の支援です。未経験領域である国際送金への参入にあたり、技術・規制・ベンダーの各リスクを分解して評価し、経営の参入判断を支えました。
SUMMARY 概要
| 業界 | 人材サービス業 |
|---|---|
| 規模感 | 複数事業を展開するグループ企業 |
| 課題領域 | 新規事業立ち上げ・技術/事業リスク評価 |
| 支援範囲 | 事業性検討、技術検討、開発ベンダーの見積・契約(基本契約+個別契約)の実務レビュー、システム構成の冗長化とデータ保全、セキュリティ診断の実施方針、資金移動業登録を見据えたAML/KYC構築計画の整理、アプリ企画判断の伴走 |
| 期間・体制 | リスクコンサルティング(支援完了) |
ISSUE 課題
同グループが構想したのは、日本から海外への送金サービスです。顧客向けモバイルアプリと送金の基幹業務を支えるシステムを新たに用意する必要がありますが、国際送金は同グループにとって未経験の領域でした。開発ベンダーの見積もりは妥当なのか。システムはどこまでの障害に耐えるべきか。資金移動業の登録に向けて何を整えるのか。技術・規制・ベンダーの各リスクを評価できる人材が社内におらず、参入判断そのものが進められない状況でした。
APPROACH 支援内容
「参入すべきか」を判断できる材料を揃えることを目的に、リスクを領域ごとに分解して評価しました。
- フェーズ1: 事業性と技術の両面評価 — 送金サービスとして成立する事業性と、それを支える技術構成の実現性を、両面から検討・評価しました。
- フェーズ2: ベンダー評価と契約実務レビュー — 開発ベンダーの技術力と事業継続性を評価。見積もりの妥当性を検証し、基本契約と個別契約の実務レビューを行いました。契約の分割方法や特定ベンダーへの依存に伴うリスクも評価しています。
- フェーズ3: システムと規制対応の計画整理 — 送金サービスに求められる水準を踏まえ、システム構成の冗長化とデータ保全の方針、セキュリティ診断の実施方針を整理。資金移動業登録を見据えたAML/KYC構築計画もあわせて整理しました。
- フェーズ4: 企画判断への同行 — 評価結果を経営の論点に翻訳し、アプリ企画の判断を支えました。
OUTCOME 成果
経営が参入判断に必要な材料を、リスクの全体像として手にできたことが成果です。技術・規制・ベンダー・契約の各論点は、評価結果と回避策のセットで整理されており、「何が分かっていて、何を引き受けるのか」を明示したうえで意思決定できる状態になりました。判断の質を上げることを成果と捉えた支援です。
POINT 支援のポイント
この事例の型は、未経験領域の参入リスクを分解することです。「リスクが大きい」という漠然とした不安は判断を止めます。技術・規制・ベンダー・契約という領域に分け、それぞれを評価可能な問いに変換し、回避策とセットで提示する。そうすれば、未経験領域でも経営は自分の言葉で判断できます。評価して終わりにせず、判断の場に最後まで付き添うことも、この型の一部です。